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ステムセル研究所とは、その名の通り「Stem Cell(=幹細胞)」を扱う会社です。幹細胞は様々な機能を持つ細胞に分化する前段階の細胞のことであり、特に再生医療の分野において大変有効なものとして注目を集めています。
さらにステムセル研究所では「さい帯血」から分離された幹細胞を主体的に取り扱い、それを用いた新治療技術の開発や普及の他に、さい帯血細胞の受託管理業も行っています。所定の費用を納めることで、さい帯血細胞の管理と保管を行ってくれます。
ステムセル研究所は、本社と技術開発を行う細胞技術センターが東京都港区新橋にありますが、さい帯血細胞の受託管理業の主柱とも言える細胞保管センターは神奈川県横浜市港区のジャーマンインダストリーパーク内にあります。また、名古屋・大阪・岡山・福岡にそれぞれオフィスがあり、全国的なニーズにも対応できる体勢がとられています。
会社の創設は1999年と、さい帯血細胞受託事業を行う民間バンクとしては最古参に属します。創設時から積み重ねられてきた技術と独自に構築されたサポート体制によって、2016年6月時点でのさい帯血の保管数は約38,000検体を超え、そのシェアは民間バンクにおける全保管数の実に約90%を占めるに至っています。会社としても、2008年と2009年に実際に保管されているさい帯血細胞で移植治療が行われて以降、着実にその実績が評価されてきています。2011年には細胞処理センターとしてISO9001を取得、2012年に日本最大の新細胞保管施設が完成するなど、まさにさい帯血細胞のニーズの高まりとそれに即した保管事業の整備を根幹として成長してきた会社だと言えるでしょう。

ステムセル研究所が保管するさい帯血細胞とは、母親と出産前の赤ちゃんをつなぐへその緒から採取される血液から分離抽出された幹細胞のことです。
再生医療の分野に関しては、昨今ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授のiPS細胞が有名ですが、これが実用に向けて臨床研究が繰り返されている段階であるのに対し、さい帯血細胞は利用用途が限られるものの既に実用段階にあって高い安全性も保証されており、その有用性は広く認知されています。
アメリカではFDA承認のもと、出産時に仮死状態となって脳への血流が低下することで発症する低酸素性虚血性脳症に対しても、さい帯血細胞の移植治療が行われて治療効果と安全性が認められるなど、さい帯血細胞の移植治療に関する可能性は拡大しています。日本でも低酸素性虚血性脳症と脳性麻痺の臨床実験が行われており、さい帯血細胞利用の気運は年々高まっています。こうした情勢下において、さい帯血細胞の可能性を追及してその受託管理業のノウハウを長期にわたって培ってきたステムセル研究所が果たす役割も、大きなものとなっていくことは間違いありません。

ステムセル研究所では「Cell Processing Center(=細胞処理センター)」において採取されたさい帯血を処理し、幹細胞の分離を行っています。当然、こうした血液に細菌が混入するといった毀損が生じてはならないため、ステムセル研究所の細胞処理センターでは、医薬品の製造環境に関するGMP基準に準拠した環境で処理が行われています。
さらにパスボックスにおいて紫外線照射を行って持ち込まれる物品の滅菌処理を行い、さい帯血の取り違えを起こさないようクリーンボックスを独立化させるなどの配慮によって、ISO規格においてクラス5と呼ばれる最高ランクの衛生環境を実現しており、徹底的にクリーンな状態でさい帯血から幹細胞を分離する作業が行われています。
実際の幹細胞の抽出から保管までの流れとしてはまず、本人情報とさい帯血の照合が行われた後に血液パックから取り出されたさい帯血を分離剤の上に重層し、密閉勾配遠心分離によって分離させます。そしてステムセルを多く含む層のみを採取して細胞の洗浄とカウントを行った後に、専用の冷凍保存設備において厳重に保管されます。
また、こうした作業を行うステムセル研究所のスタッフも適切な訓練を施された専門の技術者で、1検体それぞれ細心の注意を払って作業に当たっています。こうした点も、より安全性の高い保管環境の確保に寄与しています。

株式会社ステムセル研究所
http://www.stemcell.co.jp/

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