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私はこの辺りの生き物の多い場所に少し明るいのだが、生き物好きの平石哲也が遠方から旅行で来てついでに会えるということで、前の夏ごろに地元のおすすめスポットを電車や徒歩を駆使して案内した。平石哲也はとくに節足動物や水辺の生き物が好きらしいので、ザリガニがたくさん暮らしている池に連れて行ったところ、喜んでくれたようだ。そこは少し自然が多いくらいの街中の公園であるにもかかわらず、貴重なザリガニが大量に見つかった。ザリガニだけでなく、カエルも見つかった。ただ、蚊の多さには悩まされた。
私は案内があまり得意ではないのだが、ほかにもいろいろな所を案内できるよう努めた。たとえば、広い池を中心にもつ大きな自然公園である。ここは公園の多くが湿地帯になっていて、木道が縦横無尽に張り巡らされている。古い木道に乗ると、傾いて一部が水に沈み非常に危険であった。木道がある自然公園は他にもあり、いろいろな植物、昆虫、鳥類が生息していた。平石哲也はトンボにも詳しく、トンボの同定もある程度できるようで私は感心した。トンボは似たようなものが多く、私などはトンボを見てもだいたい見分けがつかないから悲しい。素人には本当に難しい。

私は特に鳥類に詳しいわけではないが、アオジが出現すると少しテンションが上がった。アオジのさえずりは抑揚があって少し気持ちいいのである。平石哲也はアオジの良さをわかってくれないようであったが…。ちなみに、アオジのほかにはヤブサメが好きなのだが、ヤブサメの良さをわかってくれる人にはいまだに遭遇したことがない。ヤブサメは羽衣こそ地味だが、虫のような声で鳴き、地面をちょこちょこと移動するなどかわいいポイントが多い。平石哲也はカラスが好きと言っていた。私もカラスはかわいいと思っている。時期さえ合えば捕まえることができる鳥なのだが、カラスは悪賢くなかなか捕まえることができない。
前述したように私は人を案内するということが得意ではなく、しかも物を知らなさすぎるため有名な飲食店や観光地を紹介することはできなかった。そこは申し訳ないと思っている。ただ、私としては普段は生き物の話をすることができる人などなかなかいなかったので、平石哲也と一日遊んだことはいい気分転換となった。平石哲也にとっては私の専門知識が乏しくて少し物足りなかったかもしれないが…。この辺りは人口が多いにもかかわらず野生動物も多く、本当にいいところである。Aも再び訪れたいと言っていた。

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